デビューアルバムSAWAYAMAを世界的パンデミックの真っ只中にリリースすることは、Rinaにとって勇敢な決断だったが、この行動が、彼女のキャリアを劇的に躍進させることになる。
高く評価されたこのオルタナティブポップアルバムは、リリース以来世界中で１億を超えるストリームを記録。
New York Times (#2), The Guardian (#3), Dazed (#2), Rough Trade(#3), Rolling Stone (#6), Vogue (#14), NME (#7)を含む５０以上の2020年年間最優秀アルバムリストにランクインし、BBCの最優秀アルバムリストでは注目を集め、彼女はTime Out London, AttitudeMagazine, King Kong, Crash, DIYなどの表紙を飾った。
さらに、2020年終わりに放送されたジミー・ファロンのThe Tonight ShowでのシングルXSのパフォーマンスで、真のポップスターとしてのRinaの地位は確固たるものとなった。

「SAWAYAMAの制作には数年かかったが、自分が思い描いていたデビューアルバムにしたかった。」と彼女は言う。「そしてリスナーに経験して欲しかった。このアルバムで人々を旅へ連れて行きたかった。」
Rinaにとってジャンルに垣根はない。2017年のアルバムRINAには、2000年初期のボーイバンド時代のポップバンガーが散りばめられ、2018年のCherryは、ソウルフルなパンセクシャルアンセム、そして高い評価を受けたデビューアルバムSAWAYAMA収録のSTFU!はニューメタル曲となっている。その大胆なやり方で、彼女は「ポップスの未来」と称され、レフトフィールド・ポップのトップクラスに仲間入りし、チケットが完売した複数のヘッドラインコンサートと、Years &Years とCharli XCXのサポートアクト、更に2021年の待望のヘッドラインツアーによってその地位を不動のものにする。

日本で生まれ、ロンドン北部でシングルマザーによって育てられた彼女は、いつでも戦うことを余儀なくされた。
強い決意と確かな知性で、政治学、心理学、社会学を学ぶためにケンブリッジ大学に入学してからも、彼女はイジメと無数のマイクロアグレッションに耐えなければならず、後者がやがては、STFU!で表現した抑圧されたアグレッションと、皮肉混じりのミュージックビデオのインスパイアとなった。
大学卒業後、数え切れないほどの高給就職オファーを断り母親を残念がらせたが、モデル活動で初期の音楽活動の資金を調達し、人種をめぐる問題を抱える業界のトップへの道を進んだ。
近年も、彼女の最先端の音楽はFader、The Guardian, Paper 、the New York Timesでと記事として取り上げられたが、彼女は本当の情熱である音楽のための資金を得るために、サイドジョブを行っていた。
「ツアーとレコーディングの合間に多くのブランドキャンペーンの仕事をしました。素晴らしいことだけど、本当の事を言うと、そこで稼いだお金は残っていません。音楽のためにすぐに使ってたので、全く貯金をしていなかったことに気づきました。」と彼女は話す。それが、彼女が契約することを決めたレコードレーベルDirty Hitがとても重要な理由だ。

「典型的なフリーランスのロンドン市民」に出来ることは限られている。
SAWAYAMAでRinaは、ロンドンでいつもコラボレートしているClarence Clarity、そしてロサンジェルスではBram Inscore (Troye Sivan), BloodPop (Lady Gaga), Nate Company (Carly Rae Jepsen) 、 Nicole Morier (Britney)などと共演した。
「曲をより良くし、常に自分自身をプッシュしたかったのです。」と、更にDanny L Harle, Lauren Aquilina 、 Jonny Lattimerなど、新しくコラボレーションした人々について彼女は話す。「人々はいつも同じことを望むけれど、私はそうはしたくありませんでした。」このアルバムを通し、Rinaは多くのパーソナルなテーマに触れた。「以前は曲に社会的アングルを用いていました。私自身のパーソナルなストーリーを、もっと大きなテーマに膨らませることが出来るからです。」彼女は説明する。「でも最近は自分の人生で起こっている事を理解するために、かなり治療的に音楽を使っています。」

2020年の締めくくりに、すでに高い評価を受けているデビューを更に拡張させた、デラックスバージョンのSAWAYAMAをリリースした。
このデラックスバージョンでは、中毒性のあるBloodPop (Lady Gaga, Justin Bieber)が、シングル曲LUCIDをプロデュースし、Rinaの魅力的なボーカルと万華鏡のようなダンスサウンドスケープを組み合わせた。
デラックスエディションには、XS ft Bree Runway, Comme Des Garçons (Like The Boys) Pabllo Vittar Remix、The 1975”Love it If We Made It”のカバーなど、その他にもファンのお気に入り曲も収録されている。
更に、苦境から立ち直る力と自分に誠実であることを表現したWe Out Hereと、フューチャーノスタルジアなサウンドで、ハードワークを讃える歌“Bees & Honey”の未発表曲２曲も収録されている。ポップ界のもっとも明るいニュースターとしても知られるRina Sawayamaは、2020年に最高の地位に君臨した。

しっかり掴まっていてほしい、全てはまだ始まったばかりだ。